Friday, November 03, 2017 11:02 AM

北朝鮮と貿易不均衡に照準 トランプ氏、アジア歴訪へ

 トランプ大統領は3日、就任後初めてアジア歴訪に出発した。核・ミサイル開発を進める北朝鮮に「最大限の圧力」を加える国際包囲網の強化が最重要課題。「米国の繁栄を取り戻す歴史的な旅」と位置付け、日中韓との貿易不均衡の是正にも重点を置く。中国が影響力を拡大するアジアで米国の存在感を高める狙いだ。トランプ氏は出発前、記者団に「大成功を収める」と歴訪への意欲を語った。

 トランプ氏は5カ国を歴訪。最初の訪問国となる日本に5日に到着、13日にフィリピンから帰途に就く。米政府高官は「大統領のアジア歴訪としてはこの四半世紀で最長」と指摘、トランプ氏のアジア外交重視の表れだとしている。

 6日に東京で安倍晋三首相と、7日にソウルで韓国の文在寅大統領と首脳会談を行い、強固な同盟関係をアピール。訪日前に立ち寄るハワイで太平洋軍司令部を視察するほか、日本の米軍横田基地や在韓米軍司令部の移転先であるキャンプ・ハンフリーを訪れ、米軍の存在感を誇示して北朝鮮をけん制する。(共同)