Wednesday, November 22, 2017 10:06 AM

クロマグロ漁獲20年5割増 大西洋で合意、日本も拡大

 日米欧などが参加する大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)は、主要漁場となっている東大西洋・地中海でのクロマグロの年間漁獲枠を2020年に17年比52%増の3万6000トンとすることで合意した。18年は19%増とし、段階的に拡大する。連動して日本への割当量も20年に45%増の2801トンとなる。水産庁が22日、発表した。

 水産資源が回復傾向になったためで、日本近海などで取れる太平洋クロマグロの厳しい漁獲制限とは対照的な結果になった。日本国内で出回るクロマグロのうち大西洋クロマグロは輸入分を含め約4割を占める。高級なすしネタで人気の魚の流通量が増え、値下がりにつながる可能性もある。

 モロッコで21日まで開かれたICCAT年次会合で一致した。18年の全体の漁獲枠は2万8200トン、このうち日本は18%増の2279トンとなり漁獲枠が4年連続で広がる。20年に認められる3万6000トンの枠は現行の規制方法が始まった1999年以降で最大。20年の日本への割当量は過去最大だった03年に迫る。(共同)