Wednesday, November 29, 2017 10:15 AM
米、北朝鮮の海運遮断狙う 自国経済影響に中国懸念
トランプ政権は、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け、北朝鮮への核・ミサイル開発資金流入の阻止に集中し、北朝鮮に物資を輸送する海運の遮断も目指す方針だ。ただ鍵を握る中国は自国経済に対する影響を懸念。北朝鮮と関係を深めるロシアへの疑念を強めており、協力は見通せない。
ティラーソン米国務長官は28日の声明で、朝鮮戦争の国連軍参加国に日本など関係国を加えた会議をカナダと共催し、今後の対応を話し合う計画を発表した。カーネギー国際平和財団のジェームズ・ショフ上級研究員は「北朝鮮を直接脅かさずに(米国などが)対立に備えがあることを示せる」と指摘。海運遮断については「軍事的、経済的な圧力を高める上で適切だ」と強調した。
だがこれまでの国連制裁によって、中国の対北朝鮮貿易に関わってきた地域では既に大きな影響が出ている。中朝貿易の約7割が通過するとされる国境の遼寧省丹東市では、丹東港の運営会社が先月末、デフォルト(債務不履行)に陥った。(共同)
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