Thursday, November 30, 2017 9:54 AM

PEC減産延長決定へ 18年末軸、異例の長期に

 石油輸出国機構(OPEC)は30日、定時総会を開いた。ロシアなど非加盟国と協調して実施中の原油減産の期限を、2018年3月末から再延長することを決める見通しだ。18年末まで9カ月延ばす案が軸。引き続き非加盟国との全体会合で合意を目指す。供給を絞ることで在庫を減らし、原油価格を押し上げるのが狙いで、今年1月に始まった減産は異例の長期間に及ぶ。

 産油国は29日までの話し合いで、減産期間を延ばす必要があるとの認識で一致した。OPEC盟主で議長を務めるサウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は30日、「OPECと非加盟国の協力関係をさらに強化する必要がある」と述べ、産油国全体で足並みをそろえる考えを示した。

 OPECは原油在庫を過去5年平均の水準に引き下げる目標を掲げており、減産の再延長でそれを確実にしたい考えだ。ファリハ氏は「18年6月に減産(状況)を考察するつもりだ」とも述べ、原油価格や在庫を基に減産期間を見直す可能性を示した。(共同)