Thursday, November 30, 2017 9:55 AM

米英仏大使が式典欠席へ ノーベル平和賞、代理対応

 非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)への12月10日のノーベル平和賞授賞式に米国、英国、フランスの核兵器保有各国の駐ノルウェー大使が欠席することが30日分かった。代理が出席する。3カ国の大使館や外務省が共同通信に明らかにした。

 ICANが推進してきた核兵器禁止条約に対し、核保有国は「安全保障上の脅威を無視するものだ」と強く反発、署名を拒否している。いずれも欠席の理由は示していないが、3カ国で協議して決めたとしている。条約に反対する姿勢を改めて示す狙いとみられる。

 ノルウェーの首都オスロでの授賞式には例年、駐在する各国の大使夫妻が招待されており、ほとんどが出席する。米国の「核の傘」に守られている日本も条約に反対の立場だが、在ノルウェー日本大使館によると、田内正宏大使は出席の予定。(共同)