Thursday, November 30, 2017 9:57 AM

米西海岸攻撃には「1年」 北朝鮮ICBMで米大分析

 ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は29日、北朝鮮が発射した新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」について、弾頭の大気圏再突入技術を確立しておらず、ロケットの推力も足りないとして、米西海岸を攻撃できるICBM技術の獲得にはさらに1年かかるとの分析を発表した。

 分析を担当したミサイル専門家マイケル・エレマン氏は、火星15の理論上の飛距離に関し、弾頭重量が標準的な500キロであれば西海岸の一部が射程に入る8500キロ、さらに軽量であれば首都ワシントンを含む東海岸にも届く1万3千キロに及ぶとの見方を示した。

 7月28日に発射した「火星14」に比べて推力が増し到達高度が延びたのは、ロケットの2段目に搭載する小型エンジンを2基から4基に増やしたのが理由の一つだと判断した。(共同)