Friday, December 01, 2017 10:05 AM

習氏、北朝鮮で米けん制 「武力妄信するな」

 中国共産党が各国の要人を招いた「中国共産党と世界政党ハイレベル対話会」が1日、北京の人民大会堂で始まった。習近平総書記(国家主席)は開幕式で北朝鮮情勢を念頭に「武力を妄信してはならない」と演説し、軍事力行使を排除しないトランプ政権をけん制した。

 中国は対話を通じた北朝鮮の核・ミサイル問題の解決を主張している。習氏は演説で「人類は常に戦火の脅威に直面している」と指摘。「われわれは戦争を引き起こす根源を共に取り除くべきだ」と述べ、安全保障上の問題に共同で対処すべきだとの考えを示した。

 経済面では、中国が提唱する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を通じた協力を強化し、経済のグローバル化を推進すると強調した。中国の発展モデルを他国に押し付けないとも語り、国際社会と「人類運命共同体」の関係を構築したいと訴えた。(共同)