Friday, December 01, 2017 10:09 AM
不正子会社の社長更迭 三菱マテリアルと東レ
三菱マテリアルと東レは1日、製品検査データの改ざんを行った子会社社長をそれぞれ更迭した。神戸製鋼所に端を発した一連の品質不正問題は経営トップの進退に発展した。両社とも改ざんの把握から公表まで時間がかかったことを厳しく批判されており、トップを早期に入れ替えて親会社が対応を主導する。
三菱マテリアル子会社の三菱電線工業(東京)は、生え抜きの村田博昭社長(60)が取締役に降格し、後任社長に三菱マテリアルの高柳喜弘執行役員(54)が就くと発表した。村田氏はデータ改ざんの可能性を承知しながら顧客企業への出荷を続けていたと認めていた。村田氏は今後も問題への対応に当たる。
三菱マテリアルは、村田氏の交代について「改ざん問題は原因究明の途中であり、責任の所在を判断するのは時期尚早だ」としている。同社は1日付で特別調査委員会を社内に設置したと発表した。調査委はこれまで三菱電線と三菱伸銅(東京)にそれぞれ設置していたが、三菱マテリアルにはなかった。子会社任せとの批判を受け方針転換した。(共同)
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