Friday, December 01, 2017 10:09 AM

陛下退位、19年4月30日 5月1日新天皇即位、改元

 政府は1日、天皇陛下の退位日決定の前提となる皇室会議を宮内庁で開き、陛下の退位日を2019年4月30日と決めた。議長を務める安倍晋三首相が明らかにした。皇太子さまが翌5月1日に即位、改元する。政府は12月8日にも閣議でこの退位日を定める政令を正式決定する。「昭和」を受け継いだ「平成」は31年までで幕を閉じることになる。新元号は国民生活への影響を最小限に抑える観点から、来年半ばに公表する方針だ。

 天皇退位は1817年の光格天皇以来、約200年ぶりで、現行憲法下では初めて。首相は会議終了後、官邸で記者団に「皇位継承に向け大きく前進したことに深い感慨を覚える。退位と即位が国民の祝福の中で、つつがなく行われるよう全力を尽くす」と強調。同様の談話も発表した。

 政府は政令を2回の閣議を経て決定。首相が5日の閣議で皇室会議の概要を報告し、次回8日の閣議で決める見通しだ。皇室会議は24年ぶりで8回目。(共同)