Tuesday, December 19, 2017 10:06 AM

米軍、同型ヘリの飛行再開 窓落下事故から6日

 米軍は19日午後、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場で、隣接する市立普天間第二小に操縦席窓を落下させた機体と同型のCH53E大型輸送ヘリコプターの飛行を再開した。重大事故発生から6日後の再開に、宜野湾市の佐喜真淳市長は記者団に「市民の不安が払拭されない中で非常に遺憾だ」と述べ、日米両政府に学校上空を飛ばないとの確約を求めた。

 午後0時24分ごろ、普天間飛行場でCH53E1機が飛び、2時すぎまでに少なくとも計4機が次々と離陸した。沖縄県は事故後、沖縄の全米軍機の緊急点検と飛行中止を求めていたが、受け入れられなかった。

 小野寺五典防衛相は19日の記者会見で、米軍機は今後、学校上空を「基本的には飛ばないということだ。仮に飛行した場合は直ちに米側に申し入れる」と述べた。しかし違反の罰則はなく、防衛省は「飛行の安全確保が必要な事態」では学校上空も認めるとしている。(共同)