Tuesday, December 19, 2017 10:09 AM

米、批判決議に拒否権 エルサレム問題、安保理

 国連安全保障理事会は18日、パレスチナ問題を巡る公開会合を開き、エルサレムをイスラエルの首都と正式認定したトランプ政権を批判し、認定の撤回を求めた決議案を否決した。15理事国のうち議長国日本を含む14カ国が賛成したが、常任理事国の米国が拒否権を行使した。

 否決後の討論では、普段は米国と歩調を合わせることが多い英国やフランスからも「一方的だ」との批判が相次いだ。ヘイリー米国連大使は「どこに大使館を設置できるかについて、米国はどの国からも指図されない」と強く反発。米国の孤立が際立った。

 一方、ペンス米副大統領は18日、エジプトとイスラエルを歴訪する予定を来年1月14日の週に延期した。今月19日にワシントンを出発する予定だった。ロイター通信などが伝えた。パレスチナ自治区ではペンス氏訪問への反発が高まっていた。(共同)