Thursday, December 21, 2017 11:16 AM

タイ初の高速鉄道着工 中国協力「一帯一路」前進

 タイが中国と協力して建設する高速鉄道のうち、首都バンコクと東北部ナコンラチャシマを結ぶ約250キロの一部区間の起工式が21日、ナコンラチャシマ県のクランドンで開かれた。タイにとって初の高速鉄道の建設が始まった。中国が進める現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」は実現に向けまた一歩進んだ。

 プラユット首相は式典で、今回の高速鉄道が「タイを地域の交通のハブにする」と発言、一帯一路の一角となることで「新たな投資や貿易の機会をつくり出すことにつながる」と述べた。中国側の代表は、李克強首相の「それぞれに利点のある計画だ。基礎的なインフラの発展を促すものになる」というメッセージを読み上げた。

 中国は一帯一路の一環として雲南省昆明からラオス、タイ、マレーシアを経てシンガポールに至る鉄道の整備を目指している。今回着工したのはこの一部で、ナコンラチャシマ県の3.5キロの区間。(共同)