Friday, December 22, 2017 11:23 AM

異なる軌道に2衛星お届け H2Aロケットきょう発射

で、二つの人工衛星を高度の異なる軌道に投入する。H2Aではこれまで、メインの衛星とほぼ同じ軌道に小型衛星を投入した例はあるが、全く行き先の異なる衛星をそれぞれの軌道に届けるのは初めての試み。

 成功すれば、個別にロケットが必要だった複数の衛星を1回で打ち上げられるようになり、コストが減ると期待できる。衛星を相乗りさせる機会が増えそうだ。JAXAの布施竜吾技術領域主幹は「二つの衛星を確実に投入したい」と話す。

 ロケットは、第1段を切り離して第2段だけになった後、高度800キロで一つ目の地球観測衛星「しきさい」を分離。ここまでは従来通りだが、その後第2段の向きを前後反転させ、エンジンを2回噴射して減速。より低い軌道に移動し、高度300キロ以下での実験を目指す二つ目の試験衛星「つばめ」を分離する。(共同)