Friday, December 22, 2017 11:26 AM

米国の和平案受け入れない パレスチナのアッバス議長

 パレスチナ自治政府のアッバス議長は22日、トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことを受け「米国はもはや和平プロセスの誠実な仲介者ではない。われわれは米国のいかなる和平案も受け入れることはできない」と訴えた。パリでフランスのマクロン大統領と会談後の記者会見で語った。ロイター通信などが伝えた。

 アッバス氏は国連総会で採択された首都認定撤回を求める決議を巡り、トランプ氏が賛成した国への経済支援削減を警告したことを非難。パレスチナ国家を樹立し、イスラエルとの共生を目指す「2国家共存」の考えを守るため「手遅れになる前に各国がパレスチナを国家として承認すべきだ」と訴えた。

 マクロン氏は「2国家共存」を支持するとする一方、パレスチナの国家承認は「適切な時」に行うと述べるにとどめた。(共同)