Thursday, January 11, 2018 11:31 AM

トモダチ作戦被ばく却下 米裁判所、審理権限なく

 東日本大震災の支援活動「トモダチ作戦」に参加した米空母乗組員ら約160人の米国居住者が、福島第1原発事故で被ばくしたとして、東京電力ホールディングスに医療費などに充てる50億ドル(約5600億円)の基金創設を求めていた訴訟の判決で、米国の裁判所が訴えを却下した。東電が11日明らかにした。

 原告側は昨年8月にカリフォルニア州の連邦裁判所に提訴した。同裁判所は今年1月5日付で「審理する管轄と権限を有しない」と却下の理由を説明したという。

 東電は、原告らが別の裁判所などで新たな訴訟を起こす可能性があるとして「動向を見極めて対応する」としている。(共同)