Tuesday, January 30, 2018 10:40 AM

米軍の位置情報漏えいも ウエアラブル端末利用で

 ランニングなどの運動データを計測するウエアラブル端末を米兵らが利用することで、米軍の活動拠点や戦地の補給路など機密の位置情報が漏えいする可能性があることが判明し、マティス国防長官は端末使用に関する指針を見直すよう指示した。国防総省が29日、明らかにした。

 過激派による攻撃などにデータが悪用される懸念もあるが、国防総省のマニング報道部長は29日、端末が原因で米軍に危険が生じたケースはないと強調した。国防総省は肥満防止のため兵士らに米大手フィットビットの商品を奨励しており、米軍内で多くの端末が配布されていたという。

 米メディアによると、端末と連動するアプリによって使用者の活動が記録され、走行経路などが地図上で共有できる仕組みになっていた。(共同)