Tuesday, January 30, 2018 10:42 AM

仮想通貨9アドレスに分散 20分間で576億円流出

 約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が取引所大手コインチェック(東京)から流出した問題で、ネムは特定のアドレスに送金された後、九つのアドレスに分散して送金されていたことが30日、関係者への取材で分かった。追跡を遅らせる狙いがあったとみられる。

 インターネット上で確認できる取引記録によると、最初の流出は26日午前0時2分で、同0時21分までの約20分間に被害のほぼ全額に当たる計約576億円相当のネムが、特定のアドレスに送金されていた。

 その後、同日午前2時57分からの約30分間に、このアドレスから八つのアドレスに分散して送金。さらに約20時間後の午後11時42分には、九つ目となるアドレスにも2次送金されていた。この時間は同社が流出の被害を発表した記者会見の開始直後だった。(共同)