Wednesday, January 31, 2018 11:07 AM

幼児6万人が飢餓直面 北朝鮮、制裁で援助遅れ

 国連児童基金(ユニセフ)は30日、国連などの制裁下にある北朝鮮で、5歳未満の幼児約6万人が深刻な栄養失調状態にあり飢餓に直面していると推定されると発表した。北朝鮮は干ばつや洪水などにより食料不足に陥っており、国連の援助を受けている。

 ジュネーブで記者会見したユニセフ当局者は制裁により国連の食料援助が支援現場に届くのが遅れていると指摘し「状況は次第に悪くなっている」と述べた。

 国連安全保障理事会の制裁決議は人道支援を例外扱いとしている。しかし当局者によると、銀行や海運会社は援助関連業務でも決議違反とされるリスクを恐れて、引き受けに慎重だと説明。北朝鮮での燃料価格の急騰も現場での支援実施を困難にしているという。(共同)