Wednesday, January 31, 2018 11:10 AM

仮想通貨の広告禁止 フェイスブック、全世界で

 交流サイト大手フェイスブックは30日、インターネット上で取引される仮想通貨や、企業が独自の仮想通貨を発行して資金調達する「ICO」と呼ばれる手法に関する広告を全世界で禁止すると発表した。広告が詐欺行為を助長する恐れがあることに配慮した。グループの写真共有アプリ「インスタグラム」への広告も禁止する。

 仮想通貨などの分野では「現在は誠実に運営されていない企業が多い」ことが理由としている。日本では仮想通貨の巨額流出問題が起きており、20億人を超えるユーザーを持つフェイスブックが広告を禁じることで、グーグルやツイッターといった大手ネット企業にも同様の動きが波及する可能性もある。

 フェイスブックは禁止する広告として「あなたの退職金でビットコインを買おう!」「リスクのない仮想通貨について知りたい人は、こちらをクリック」といった具体例を挙げた。(共同)