Thursday, February 01, 2018 11:10 AM

eスポーツにプロ制度 新団体発足、五輪へ期待も

 格闘技やサッカーのゲームで対戦し腕前を競う「eスポーツ」にプロ制度を確立しようと、新たな国内団体「日本eスポーツ連合」が1日発足した。eスポーツは五輪種目への採用が期待される競技の一つ。日本では「ネトゲ(インターネットゲーム)依存症」とやゆされるなどプレーヤーへの偏見も強いが、同連合は新たなスポーツとして普及させたい考えだ。

 eスポーツ先進国の米国や韓国は億円単位の賞金が出るゲーム大会も多く、プレーヤーが職業として定着し、野球選手と同様に子供たちの憧れの的という。同連合の岡村秀樹代表理事(セガホールディングス社長)は1日、東京都内のホテルで「地位向上の第一歩だ」と語った。日本でも今後、大会の賞金などで生計を立てるスターの誕生が相次ぐ可能性がある。

 同連合は国内を統括する。これまで三つの団体があったが、日本オリンピック委員会(JOC)の加盟条件を満たすことを優先し統一した。大会の公認を手掛け、優秀な成績を収めた15歳以上の人などにプロライセンスを発行する。初の公認大会を今月10、11日に千葉市の幕張メッセで開く。(共同)