Tuesday, February 06, 2018 11:13 AM

日本メーカーの戦略左右も 米、自動車貿易で巨額赤字

 米国の自動車貿易での巨額赤字は、大量の完成車を米国に輸出している日本のメーカーの経営戦略を左右する可能性がある。トランプ政権は、米国で販売する自動車は米国内で生産し、雇用に貢献すべきだとの立場だ。赤字削減のため日本のメーカーに米国での投資拡大を引き続き要求しそうだ。

 トランプ大統領は最近、安倍晋三首相との親密な関係もあってか、日本の自動車メーカーに対する批判を控えている。ただ、日米経済対話では、自動車市場を巡る日本の非関税障壁の撤廃を求めている。

 トランプ氏ににらまれれば、米国での事業展開に支障が出かねない。トヨタ自動車とマツダは南部アラバマ州に新工場を建設すると発表し、トランプ氏に好印象を与えた。1月に開かれた北米国際自動車ショーでは、日産自動車など各社がそろって米経済に貢献していることをアピールした。(共同)