Tuesday, February 06, 2018 11:14 AM

塩素ガス爆撃疑いで調査 シリア巡り国連委

 国連人権理事会が任命したシリア内戦に関する国際調査委員会は6日、シリア北西部イドリブ県サラケブとダマスカス近郊東グータ地区で塩素ガス弾による爆撃が行われたとの複数の情報があり、調査を始めたと発表した。

 シリア人権監視団(英国)によると、サラケブでは4日、アサド政権軍の爆撃後、5人前後の市民らに窒息の症状が見られた。地元の医師らは「有毒ガス」が使われたとしている。東グータ地区でも昨年末以降、塩素ガス弾による攻撃で市民が治療を受けたとされる。

 調査委のピネイロ委員長は、東グータ地区では市民が無差別に爆撃され、人道支援が故意に遮断されており「単なる人道危機とは言えない」と非難した。(共同)