Wednesday, February 07, 2018 11:03 AM

米、人権問題でも揺さぶり 北朝鮮の五輪利用に対抗

 トランプ政権は最近、北朝鮮の人権侵害を集中的に非難し、金正恩体制に揺さぶりをかけている。8日に訪韓し、9日の平昌冬季五輪開会式に出席するペンス副大統領は、体制宣伝のために五輪を利用しようとする北朝鮮に対抗し、北朝鮮の実態を国際社会に暴露する好機と捉えている。

 ペンス氏は五輪開会式に、北朝鮮で拘束中に昏睡状態に陥り、昨年6月の帰国直後に死亡した米国人大学生オットー・ワームビア氏の父親を招待した。

 ペンス氏は7日の安倍晋三首相との共同記者発表で「同盟国と結束し、北朝鮮が世界で最も非道で抑圧的な政権であることを世界に知らしめる」と語った。ワームビア氏の悲劇を各国首脳に伝え、金正恩体制の残虐性を訴える構えだ。(共同)