Tuesday, February 13, 2018 10:51 AM

国防予算案、米軍再建鮮明 ミサイル防衛大幅強化

 米国防総省は12日、2019会計年度(18年10月〜19年9月)予算案を発表した。戦費を含む総額は6861億ドル(約74兆5300億円)で、17年度の支出額と比べて13%増。中国、ロシアとの「大国間の競争」を最優先課題と位置付け、要員約2万6000人の拡充を打ち出すなど米軍再建を急ぐ姿勢を鮮明にした。

 米本土を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発を急ぐ北朝鮮をにらみ、重層的なミサイル防衛網を強化。アラスカ州などにある地上配備型迎撃ミサイル(GBI)を23年度までに20基加え、64基にする方針を盛り込んだ。19年度はミサイルや発射サイロ、計14基を要求した。

 広範囲にミサイルを探知できる新型レーダー2基の太平洋配備を進めるほか、ミサイル迎撃を支援する宇宙配備型センサーの試験的運用にも乗り出す。(共同)