Tuesday, February 27, 2018 10:43 AM

700万人食料不足の恐れ 南スーダン、過去最悪

 国連食糧農業機関(FAO)などは26日、内戦状態が続く南スーダンで、全人口の約3分の2に当たる700万人以上の住民が数カ月以内に深刻な食料不足に陥り、同国で過去最悪の被害者数になる恐れがあるとの声明を発表した。今年1月で既に約530万人が食料難に直面し、昨年に比べ急増しているという。

 声明によると、雨期が始まる今年4月以降は道路がぬかるみ、医薬品を届けるのが困難になる。そのため翌5月には、130万人以上の5歳未満の子どもが極度の栄養失調になる可能性があるという。

 国連は昨年2月、南スーダンの一部地域での飢饉を宣言。同年6月、国連と南スーダン政府が終息を発表した。だが、長引く戦闘で食料生産が減り、経済も崩壊。FAOは「再び飢饉が起きるかどうかの瀬戸際だ」と警鐘を鳴らした。(共同)