Tuesday, February 27, 2018 10:44 AM

米、3月利上げに意欲 安定成長へ「最善策」

 米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は27日、議会下院の金融委員会で証言する。パウエル氏は事前に文書で証言内容を公表し「景気の見通しは強い」と自信を表明。米経済の安定成長には「政策金利を段階的にさらに引き上げるのが最善策だ」と指摘し、3月の追加利上げに強い意欲を示した。

 パウエル氏は2月5日に議長に就任した。初の議会証言で追加利上げへの積極的な姿勢を鮮明にしたことで、3月20、21日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ決定を市場関係者は確実視しそうだ。

 パウエル氏は景気の現状を「堅調に拡大している」と評価。これまでは世界経済の低迷などが「逆風」だったが、トランプ政権による巨額減税や歳出拡大、外需の持ち直しで経済環境は「追い風に変わった」と指摘した。その上で、段階的な利上げは「景気過熱の防止と物価安定のために、今後数年間の金融政策として適切だ」と強調した。(共同)