Monday, March 12, 2018 12:34 PM

「大会の顔」が女王の底力 水着特集登場のハッカビー

 圧倒的な速さで滑り終え、感極まった表情で待望の瞬間をかみしめた。スノーボードのスノーボードクロス女子大腿障害で「大会の顔」として注目された22歳のブレナ・ハッカビー(米国)が初の金メダル。「スポーツが人生を変えてくれた。言葉にならない」とまな娘を抱き感激に浸った。

 予選は4位通過だったが、決勝トーナメントで強さが際立った。この種目で世界選手権2度優勝の底力を発揮。最も輝くメダルを手に入れた。

 「勝負色」の紫に髪を染めた実力者は、まだ競技歴が約5年。骨のがんを患い、14歳で右脚を切断する前は体操選手だった。今大会前には有名な米スポーツ誌の「水着特集」に義足のアスリートとして登場し、大きな反響を呼んだ。「障害があっても困難に立ち向かう強さと美しさを見せたかった。母として、女性として人生に挑戦する情熱を込めた」と説明した。(共同)