Tuesday, March 20, 2018 11:49 AM

トイザラスの店舗一部買収も〜アマゾンが検討、倉庫などに

 オンライン小売り最大手アマゾンが、700以上ある米国内店舗の閉鎖を決めた玩具販売大手トイザラスの一部店舗の買収を検討していることが分かった。書籍や生鮮食品分野で展開している実店舗販売を拡大させる狙いとみられる。

 ブルームバーグ通信が19日、消息筋の話として伝えたところによると、アマゾンはトイザラスのブランド維持に興味はなく、間もなく空きになる店舗スペースを自社の目的で使うことを考えている。

 アマゾンは2017年、自然食品スーパー大手ホールフーズ・マーケットの買収に伴い、450以上の店舗網を取得して実店舗販売の存在感を一気に高めた。18年1月には、本拠地シアトルにコンビニ型店舗を開くなど、独自の実店舗運営にも乗り出している。

 トイザラスの店舗を買い取った場合、アマゾンは音声対話型人工知能(AI)「アレクサ」を搭載するスピーカー端末「エコー」シリーズの展示施設や、ウェブ通販用の倉庫として使うことも考えられる。ただ、アマゾンはまだ実際に店舗取得には乗り出しておらず、検討の行方も不明だという。