Friday, April 06, 2018 10:59 AM

マイクロソフト、AIでボットを大幅強化

 マイクロソフト(Microsoft)は、人工知能(AI)を基盤とした会話ボット(bot、コンピュータやオンライン機能を使った作業を補佐する簡便化ソフトウェアまたは作業代行ソフトウェア)を改良し、利用者の肉声を分析して、会話相手がどこで間を置くのかや、会話にいつ割り込めるのか、あるいは指示内容の優先度を判断する機能を実現した。

 ベンチャービート誌によると、マイクロソフトの新型ボットは、全二重音声認識(full duplex voice sense)技術を活用し、同社が過去数年間にわたって蓄積してきた利用者2億人のチャット・データで人工知能を訓練して開発された。

 新型ボットは、マイクロソフト・ボットの中国語版「シャオアイス(Xiaoice)」や同日本語版「りんな(Rinna)」にすでに応用されている。

 シャオアイスは、中国のスマートフォン製造大手シャオミ(Xiaomi)が開発した仮想執事端末(スマート・スピーカー)「イーライト(Yeelight)」に搭載されいてる。イーライトは、アマゾンのエコー・ドット(Echo Dot)をまねしたと指摘される製品。

 マイクロソフトは今後、新型ボットをほかの言語にも応用する計画で、それらには米国版「ゾー(Zo)」やインド版「ルー(Ruuh)」、インドネシア版「りんな」が含まれる。

 マイクロソフトの人工知能研究班(AI and Research Group)のハリー・シャム上席副社長によると、人口1億人以上の国でゾーとシャオアイスを順次投入する計画だ。

https://venturebeat.com/2018/04/04/microsofts-ai-lets-bots-predict-pauses-and-interrupt-conversations/