Wednesday, May 16, 2018 11:41 AM

ブロックチェーンは物流の「次なる最先端領域」

 フェデックス(FedEx)は現在、大きな荷物や大量貨物の追跡を可視化かつ効率化するためにブロックチェーン技術を試験運用している。

 ブルームバーグによると、同社のフレッド・スミスCEOは14日、「供給網や物流、運輸においてブロックチェーンが非常に大きな潜在的可能性を秘める次なる最先端領域だ」とニューヨーク市で開かれたブロックチェーン会議で述べた。

 ブロックチェーンは、モノの取り引きとその流れのすべてをコンピュータ・コードで記録し、暗号化データとして分散型台帳に保存することで、完全なる可視化を可能にする。台帳は、関係者全員が同意しないかぎり書き換えられない。そのため、時間や支払いに関する契約不履行や齟齬、荷物損傷といった問題が起きた場合に責任の所在を明確にでき、その結果、係争を減らすことにも寄与する。

 フェデックスは、ブロックチェーンとモノのインターネット(IoT=Internet of Things)を配達サービスに応用することで顧客満足度を向上させ、競争力の強化を図っている。

 同社は現在、運輸連合ブロックチェーン(Blockchain in Transport Alliance)という団体と協業している。運輸連合ブロックチェーンは、輸送や物流向けブロックチェーンの標準技術の策定を図る業界団体。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-05-14/fedex-s-smith-sees-blockchain-as-next-frontier-for-logistics