Thursday, May 24, 2018 10:06 AM

ハネウェルとAT&T、航空貨物向けIoTで提携

 米電子制御機器大手ハネウェル(Honeywell)と米通信サービス大手AT&Tは、モノのインターネット(IoT=Internet of Things)ソリューションを航空貨物輸送向けに共同提供する提携を結んだ。

 IoTテック・ニュースによると、両社の合意では、コネクテッド・フライト(Connected Freight)とコネクテッド・エアークラフト(Connected Aircraft)という2種類のソリューションが提供される。

 コネクテッド・フライトは、貨物が供給網を移動する全過程をIoT機能によって追跡し、その情報を航空貨物会社にリアルタイムで提供する。そのための検知器群は、貨物自体以外にパレットにも取りつけられ、位置情報だけでなく、貨物が受ける衝撃をはじめ、傾斜や湿度、温度、圧力の変化も記録し、異常が検知された場合に担当者や責任者にすぐに通知される。

 かたやコネクテッド・エアークラフトは、AT&Tが世界規模で提携する無線通信網を活用し、地上待機する航空機の保守管理(点検、整備)効率を高めるというもの。同ソリューションにはハネウェルのゴーダイレクト(GoDirect)が採用される。ゴーダイレクトは、搭乗員や整備班に重要情報を送信し、航空機の管理効率を大幅に改善できるようにする。

 ハネウェルは、AT&TをIoT事業提携社として選んだ理由の一つとして、世界規模での通信網および管理センターを挙げている。同センターは、シスコ傘下でIoTソリューション提供のシスコ・ジャスパー(Cisco Jasper)が運営している。同センターは、IoTソリューション群の開発や管理を世界規模で実行できる。

https://www.iottechnews.com/news/2018/may/23/honeywell-att-freight-iot-solutions/