Monday, July 02, 2018 12:18 PM

AIガーズマン、機械視認で万引き摘発

 世界中の多くの都市では昨今、機械視認機能をそなえた閉回路テレビ(CCTV)が、車や歩行者の交通量を監視している。それと同じ技術は現在、小売店での万引き防止に活用され始めている。

 ベンチャービート誌によると、NTT東日本(NTT East)は、新興企業のアースアイズ(Earth Eyes、東京拠点)と協働し、AIガーズマン(AI Guardsman)という機械学習システムを構築した。

 AIガーズマンは、カーネギー・メロン大学が開発したオープン・ソース技術を基盤として、万引きしようとしている人を検知する動画逐次スキャニング・システムだ。店内に設置されているカメラ群から転送されてくる生動画を逐次スキャンしてすべての来店者を追跡し、挙動不審者を検知して小売店に即時通知する。

 たとえば、店員の死角に潜みがちだったり、周囲を気にし始めたりといった典型的な万引き行動が確認されると、店員のスマートフォンに当該人物の顔写真が送信される。

 万引き検知システムがこれまで抱えていた課題は、どの商品にするか迷っている人を万引き犯と識別する能力が不十分だったことだ。NTT東日本によると、同社は、アースアイズとの共同開発によってその違いを認識できるアルゴリズムを開発した。

 ただ、機械視認アルゴリズムが偏見に影響される可能性は払拭されていないと指摘される。中国と日本、そして韓国で実施された2011年の調査では、顔認識アルゴリズムがアジア系の顔より白人の顔を識別するのに苦労したという結果が出ている。その問題は完全には解消されいないため、人違いを起こす可能性を排除できない。それに加えてプライバシー侵害の懸念もある。

 NTT東日本は過去1年以上のあいだ、AIガーズマンをビック・カメラやキリン堂、スーパースポーツゼビオの店舗で試験運用してきた。ある1店舗では、年間350万円だった万引き被害が200万円に激減したという好結果を報告している。

 AIガーズマンの価格は約2150ドルで、それに加えて月々40ドルのサービス料金が発生する。AIガーズマンは7月末に発売される予定だ。

https://venturebeat.com/2018/06/26/ai-guardsman-uses-computer-vision-to-spot-shoplifters/