Friday, January 11, 2019 9:54 AM

デンソー、モントリオールに先端技術研究拠点

 デンソーは10日、カナダ東部のケベック州モントリオールに研究開発(R&D)施設を開設した。人工知能(AI)などの先端技術の開発に集中的に取り組むサテライトR&D拠点だという。

 デンソーは、自動車業界に電動化、自動運転、コネクテッド、シェアリングといった大きな変化の波が起きている現在の状況を「第2の創業期」と捉え、高度な研究開発を加速するために世界中でR&Dのサテライト拠点を開設している。モントリオールの施設もその1つ。

 デンソーの有馬浩二社長は、カナダ、ケベック、モントリオール当局関係者らとともに新施設「モントリオール・イノベーション・ラブ(Montreal Innovation Lab)」の開設を発表した。デンソーがモントリオールを選んだのは、AI関連企業が相互に連携する独自の産業基盤が構築されているため。この動きはモントリオール都市圏のモビリティ分野で高い付加価値を持つ雇用を生み、デンソーの世界的なR&D活動を支援すると期待されている。

 デンソーは現在、モントリオール・ラブの責任者を選定中。暫定責任者はデンソーの北米リサーチ&エンジニアリングセンター副社長のパット・バセット氏が務める。