Monday, April 29, 2019 9:54 AM

華為、自動車用5G通信ハードウェア発表

 中国の華為技術(ファーウェイ)は、上海モーターショーで世界初の自動車業界向け第5世代(5G)通信対応ハードウェア「MH5000」モジュールを発表した。自動運転技術の大手サプライヤーになるという野心の表れといえる。

 ロイター通信によると、「MH5000」は華為が2019年1月に発表した5Gチップ「Balong 5000」をベースにした高速かつ高品質な車載用5Gモジュールで、同社は「将来のインテリジェントな自動車輸送にとって重要な通信製品として、業界の5G時代への移行を促進する」と説明。19年下半期から自動車業界向けに納入を始める計画だ。

 同社は近年、上海、 深セン、無錫といった中国の都市で高度なコネクテッドカー向け技術をテストしており、第一汽車(FAW)、東風汽車(Dongfeng)、長安汽車(Changan)といった自動車メーカーと連携契約を結んでいる。

 華為は世界最大の通信機器メーカーであり、5G通信市場をめぐる競争を主導しようとしているが、米政府は同社の機器がスパイ活動に利用される恐れがあるとして警戒している。同社はこの主張を繰り返し否定している。