Thursday, August 29, 2019 10:15 AM

コンチネンタル、経費削減で工場閉鎖を検討

 コンチネンタルが、ドイツを含めた地域で工場の閉鎖を検討していることが分かった。新聞で報じられ、広報担当者がパワートレイン事業部門の9工場を閉鎖する可能性があると認めた。

 ロイター通信によると、広報は「すべての部門を見直している」と語ったが、合計でいくつの工場と何人の従業員が対象になるかは明らかにしなかった。

 ドイツの日刊紙ハノーファーシェ・アルゲマイネが組合関係の情報筋の話として伝えたところによると、コンチネンタルははパワートレイン事業部門の全32工場のうち、9カ所を閉鎖する計画。その結果4000人が解雇される。広報担当者はロイターに、ゴム事業部門も見直し対象だと語った。

 同社の4〜6月期は純利益が前年同期比41%減となり、一層のコスト削減が必要になっている。業績悪化は、中国での需要低下と、電気自動車(EV)および自動運転車(AV)分野への急激な投資が背景にある。エルマー・デゲンハートCEOは決算発表のプレスリリースで「厳しいコスト削減を実施し、競争力を高めることで下げつつある市場に対応する」と述べた。

 コンチネンタルは、オートモーティブ・ニュースのランキング(売上ベース)で世界4位のサプライヤー。2018年度の自動車メーカー向け世界販売は推定378億ドル。