Friday, September 16, 2016 9:59 AM
来春ベア、経済動向見極め 全トヨタ労連が定期大会
トヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会(315組合、33万9000人)は16日、名古屋市で定期大会を開いた。佐々木龍也会長は大会前の記者会見で、2017年春闘でベースアップ(ベア)を要求するかどうかについて「経済動向を見極め、総合的に勘案していく」との考えを示した。
定期大会で佐々木会長は、自動車業界を取り巻く経営状況に関し「円高傾向が続いており、収益に大きな影響を及ぼしている」と述べた。グループ企業の多くは17年3月期連結決算で大幅減益を見込んでおり、春闘は厳しい環境での交渉を想定する。
全トヨタ労連は16年春闘で、ベアに相当する賃金改善分として月額3000円以上(15年は6000円以上)を統一要求し、グループ内の賃金格差の是正も訴えた。トヨタは15年の4000円を大幅に下回る1500円で決着。一部単組ではトヨタを超える回答額もあった。(共同)
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