Friday, September 06, 2019 6:24 AM

CERNとゼニュイティー、AV向け機械学習を開発

 欧州原子核研究機構(CERN)は、自動運転車(AV)での使用を目的とした「高速機械学習」の開発で、ボルボ・カーズとビオニア(Veoneer)が設立した合弁会社ゼニュイティー(Zenuity、スウェーデン)と協力している。

 CNBCによると、両者は次世代車の通常の走行から生成される膨大な量のデータの解釈に伴う課題を解決し、周囲の車や歩行者をすばやく特定できるようにすることで安全性を向上させる。

 CERNはスイスにある国際組織で、世界最大の衝突型円形加速器「大型ハドロン衝突型加速器」を持っていることで知られる。

 CERNの研究活動では、膨大な量のデータが生成される。CERNではそれらを極めて高速に解釈して意思決定を下す必要があるため、強大な電算力を持つ技術とシステムを持っている。

 両者はそこで、フィールド・プログラマブル・ゲイト・アレイズ(FPGAs)と呼ばれるハードウェア・システムを使って「複雑な意思決定を数ミリ秒で下すアルゴリズムを実行している」(ゼニュイティー)という。

 ゼニュイティーは、CERNとの協力を通じてFPGAsを高速機械学習に活用し、AVに応用することを目指している。

https://www.cnbc.com/2019/08/29/cern-to-help-develop-machine-learning-for-autonomous-cars.html