Friday, September 16, 2016 10:43 AM

北朝鮮核「重大な脅威」 日米防衛相が初会談

 稲田朋美防衛相は15日午後(日本時間16日未明)、カーター米国防長官とワシントン近郊の国防総省で初会談した。北朝鮮による5回目の核実験や相次ぐ弾道ミサイル発射に関し「日米両国に対する安全保障上の重大な脅威だ」との認識で一致。沖縄県・尖閣諸島が日本の施政下にあり、日米安全保障条約の適用対象だと確認し、領海侵入を繰り返す中国をけん制した。

 稲田氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡る国と県の訴訟の経緯を説明した上で「辺野古移設が唯一の解決策との立場は不変だ」と強調。カーター氏も同意した。稲田氏は新型輸送機オスプレイによる訓練の沖縄県外への移転など負担軽減への協力を要請した。

 両氏は北朝鮮問題を巡り、米国が日本に提供する、いわゆる「核の傘」による「拡大抑止」を保障する重要性について見解を共有した。自衛隊と米軍を一体運用するための「同盟調整メカニズム(ACM)」活用の必要性も申し合わせた。稲田氏は安全保