Tuesday, September 20, 2016 9:49 AM

政権軍が140人殺害 シリア停戦崩壊の危機

 ロシア国防省は20日、停戦が続いていたシリアの北部アレッポ周辺で、アサド政権軍がロシア空軍の支援を受けて過激派を含む反体制派を攻撃し、計約140人を殺害したと発表した。インタファクス通信が伝えた。米ロが主導したシリア停戦は崩壊の危機に陥った。

 アサド政権は19日、反体制派の違反などを理由に停戦終了を表明していた。ロシア国防省の発表には、政権側の「反撃」を承認する意味合いがあるとみられる。

 20日にニューヨークで開かれる米ロや周辺国など多国間の「国際シリア支援グループ」会合でも、停戦継続が焦点となる見通し。これに先立ちロシアのラブロフ外相と米国のケリー国務長官が会談した。戦闘再燃を防ぐには、米国とロシアの歩み寄りが鍵を握る。(共同)