Monday, March 30, 2020 9:06 AM

イープレイン、丸紅主導の資金調達で900万ドルを確保

 航空機の交換部品や修理サービスの売買をオンライン仲介するイープレイン(ePlane)は先日、900万ドルを資金調達したと発表した。

 ベンチャービート誌によると、同社のプラットフォームは、ボンバルディア(Bombardier)やジェットブルー(JetBlue)、エールフランス(Air France)、エア・アラビア(Air Arabia)を含む世界4000社以上の航空会社または航空機メーカーを、6000社以上の部品メーカーや販売会社らと結びつけている。

 イープレインは、人工知能を活用して、売り手が提示している在庫状況や出荷時期と買い手のニーズを照合したうえで、見積もり依頼書を自動的に送信する。また、部品や化学品、修理サービスの貸与や交換も仲介する。

 同プラットフォーム経由での取り引きは、利用各社の企業資源計画(ERP)システムと同期できるため、調達過程をデジタル化するのに役立つ。

 航空業界のイーコマースの場として機能している電子いちば(マーケットプレイス)またはプラットフォームは、イープレイン以外にも存在する。そのおもなものには、モンロー・エアロスペイス(Monroe Aerospace)やファルコン・ジェット(Falcon Jet)、スタンダートエアロ(StandardAero)、ターボ・リソーシズ(Turbo Resources)、ロケトリー・ドット・コム(Locatory.com)、パートパイロット(PartPilot)、ハネウェル・エアロスペースの「ゴーダイレクト・トレード(GoDirect Trade)」、ジェット・パーツ・エンジニアリング(Jet Parts Engineering)、ボーイングの「マイボーイングフリート・ドット・コム(MyBoeingFleet.com)」、エヴィエル・ドット・コム(Aviall.com)がある。

 キプロス共和国に拠点を置くイープレインは、従業員40人強でありながら月間5000万ドル以上の照会を受けており、年間5億ドル前後の見積もりリクエストを処理している。同社は、現時点では売り手にも買い手にも手数料を課していないが、将来的には、配送や倉庫管理といった付加サービスを導入し、有料化する計画だ。

 今回の資金調達は丸紅が主導し、イープレインにすでに投資している既存の投資会社や大企業らが追加投資に加わった。

https://venturebeat.com/2020/03/24/eplane-taps-ai-match-aerospace-parts-services-sellers-with-buyers/