Wednesday, April 08, 2020 10:21 AM

デマ真に受け5G電波塔破壊〜英で20基以上、投資家も警戒

 第5世代(5G)移動通信システムの電波が新型コロナウイルスを拡散しているという偽情報が原因で電波等が破壊される問題が英国で起きており、投資家が警戒している。

 ブルームバーグ通信によると、この間違ったうわさは最近、ソーシャル・メディアで流布するようになり、北アイルランドのベルファストや英リバプール、バーミンガムではうわさを信じた人々が電波塔に放火する事件も発生した。

 5G技術がウイルスをまん延させているという説を裏付ける科学的な証拠はもちろんない。しかし、流言から起きる問題には投資家も注目するようになっている。ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループのアナリストは5日付の論評で「ほとんどの人はこの話を笑い飛ばすだろう。しかし公衆の不安を過小評価してはならない。民主主義国家での5G普及を減速させる可能性がある」と指摘した。

 バーミンガムでの放火の動画は、地域のウェブサイトとフェイスブックに投稿された。フェイスブックは、動画の共有を奨励していたグループを削除したと報じられている。

 英通信業界団体のモバイルUK(Mobile U.K.)によると、ここ数日間で20基以上の電波塔が損壊行為の対象にされた。問題を受けて同国内の通信サービス会社が連名で声明文を発表したほか、政府当局も取り締まり強化をツイッターで警告した。英国政府は特別対策部門を設置して、ソーシャル・メディア各社に新型コロナに関する偽情報対策を講じるよう求めている。