Wednesday, January 28, 2026 6:37 AM
電池工場に人型ロボット配備〜CATL、業界初
中国の電池大手CATL(寧徳時代新能源科技)は、電池メーカーでは初めて組立ラインに人型ロボットを大規模に導入し、人間の労働者の代わりに重要な作業をさせている。
アセンブリー・マガジンによると、同社は2025年11月、中国・洛陽の組立工場で第5世代リン酸鉄リチウム(LFP)電池の量産を開始した。ここで導入した「シャオモ(Xiaomo)」と呼ばれる人型ロボットは、高精度な電池コネクターの挿入といった複雑な作業を実行でき、先進製造分野におけるエンボディード・インテリジェンス(身体性のある知能)の応用で大きな節目となっている。
シャオモは、CATLの支援を受けて24年に設立された新興ロボティクス会社スピリットAI(杭州拠点)が開発した。電池パックの機能試験など、製造ライン終盤の重要な作業で人に置き換わることで、電池パック生産の高度化が進められる。従来、こうした作業では担当者が高電圧試験用のプラグを手で接続する必要があり、アーク放電のリスクがあるほか、効率と品質を一貫して維持することが難しかった。
高度な視覚・言語・動作統合モデルを搭載したシャオモは、強固な環境認識能力と正確な作業実行能力を備え、材料の位置や接続点のばらつきといった不確実性を自律的に処理し、柔軟なワイヤーハーネス(組み電線)の挿入および取り外しの際に姿勢を自動的に調整して、加える力を制御する。この結果、繊細な部品を損傷することなく、信頼性の高い接続を実現している。
シャオモは実際の運用で99%を超える接続成功率を達成し、作業サイクルタイムも熟練作業員と同等の水準を維持。主業務に加え、ワイヤーハーネス接続を常時監視し、異常を瞬時に報告することで不良率の低減にも貢献している。稼働の合間には検査モードに切り替わり、生産の信頼性と効率をさらに高めている。1日の作業量は人による作業の約3倍に達している。