Friday, May 08, 2020 10:03 AM

1Q生産性速報値、2.5%低下〜単位労働コストは4.8%上昇

 労働省が7日発表した2020年1〜3月期の非農業部門の労働生産性速報値(季節調整済み)は、年率換算で前期比2.5%低下した。低下の幅は15年10〜12月期(2.9%低下)以来の大きさ。前年同期比では0.3%上昇だった。

 同省ウェブサイトによると、賃金の指標である単位労働コストは前期比4.8%上昇。前年同期比では1.5%上昇した。

 労働生産性の内訳は、前期比で生産高が6.2%減少、労働時間は3.8%減少した。前年同期比では生産が0.1%増、労働時間は0.2%減だった。

 時間当たりの労働報酬は名目ベースで前期比2.2%増加。前年同期比は1.7%増えた。物価動向を考慮した実質ベースでは前期比0.9%増。前年同期比は0.4%減だった。

 製造業の生産性は前期比3.3%低下。生産高が7.1%減少、労働時間は3.9%減だった。前年同期比の生産性は1.7%低下。生産高が2.4%減、労働時間は0.7%減だった。

 19年10〜12月期の非農業部門の労働生産性は、前期比1.2%上昇で改定なし。