Monday, June 08, 2020 10:10 AM

エヌビディア、ADASに参入〜自動運転技術開発から軌道修正

 GPU(graphics processing unit)最大手のエヌビディア(NVIDA、カリフォルニア州)は、ロボタクシー向けの自動運転技術(autonomous vehicle=AV)開発路線から方向転換し、自動車線維持や適応走行制御といった運転支援機能(ADAS)を支える技術市場に参入する。業界でのAV導入が遅れているのに対応し、利益回収が見込みやすいADASに目を向けた格好だ。

 ロイター通信によると、同社はこれまで、より高度のコンピュータを必要とするAV向け技術を供給していた。今回の戦略転換は、運転支援機能とより高度の自動運転技術という二つのシステムの統合、維持が目的だ。

 自動車メーカーは、エヌビディアの新システムによって、自動運転技術を使った運転支援機能を利用できるようになる。

 エヌビディアの自動運転技術には、2019年12月に発表した次世代SoC(system on a chip)「オリ(Orinン)」が使われている。同システムを搭載した車の生産は、2023年初頭に可能になるとみられている。