Wednesday, July 15, 2020 9:58 AM

ノキア、4G中継塔を5Gに転換させるソフトウェアを発表

 ノキア(Nokia)は14日、既存の4G通信基幹設備を5G用に転用できるようにするソフトウェアを発表した。通信サービス会社らはそれによって、約500万の4G中継塔に登って物理的に変更したり現場に行ったりすることなくそれらを5G用の中継塔として使えるようになる。

 ベンチャービート誌によると、ノキアの同ソフトウェア更新は現在、約100万の4G中継塔に対応でき、その数は2020年末までに310万に拡大され、2021年中に500万を超える、とノキアは説明した。

 5G通信網の構築は世界中で進行中だが、4G中継塔を物理的に5G用に変更する作業は、通信サービス会社らにとって時間とコストが非常にかかることから、5G通信網の整備加速の課題となっている。

 ノキアが発表したソフトウェア更新は、既存の4G中継塔をソフトウェアによって5G用に転用できるようにすることから、通信サービス業界にとっては大きな朗報だ。同社は、同ソフトウェアによって欧州だけで数百億ドル単位のコストを削減できる、と見積もっている。

 同ソフトウェアは、既存の4G無線周波数(2.5GHz以下)を完全に、または4Gと5GのあいだにおいてダイナミックDSS(dynamic spectrum sharing)で5G用に再割り当てる。同様の案はAT&Tが早期に提唱していた。

https://venturebeat.com/2020/07/14/nokia-5g-software-can-upgrade-5-million-4g-tower-radios-without-climbs/