Thursday, August 20, 2020 9:45 AM

欧州でまたEV用電池メーカー〜フランスのベルコール

 欧州の自動車メーカーが電気自動車(EV)の生産を強化する中、メーカーへのバッテリー供給を目指す新興企業がまた現れた。

 グリーンカー・リポーツによると、フランスのスタートアップ、ベルコール(Verkor)は2023年中に同国内で大型のバッテリー工場開設を計画している。初年の生産能力は電力量換算で16ギガワット時(GWh)、その後50GWhまで拡大する予定だという。

 ベルコールは、仏重電大手シュナイダー・エレクトリックの支援を受けている。ロイター通信とのインタビューで、ベルコールのブノア・レマニャンCEOは、21年にプライベートエクイティー投資ファンドに18億ドルの追加出資を求める考えを示した。

 EV用電池市場は現在、アジア系企業に独占されている。しかし、厳格な排気基準を課す欧州連合(EU)の政策と、EVの今後の増産によって、欧州基盤の多くの企業が行動を起こす機会を狙っている。EU域内に工場を建設した他地域のメーカーに加え、欧州の2つのメーカーが、欧州メーカーへの現地供給を視野に入れている。そのうちの1社はスウェーデンのノースボルトで、24年からBMWにEV用電池を供給する契約を結んでいる。また、フランスの石油大手トタルは16年、電池メーカーのサフトを買収する交渉を行っている。

https://www.greencarreports.com/news/1129257_to-supply-ev-production-another-european-battery-company-rises-verkor