Wednesday, October 07, 2020 10:00 AM

国際海事機関にサイバー攻撃〜ウェブサイトが一時停止

 世界の海事問題を規制する国連の国際海事機関(IMO)はこのほど、ロンドン本部がサイバー攻撃を受け、ウェブサイトと内部のウェブ関連サービス機能が一時停止したと発表した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、IMOは1日、「当局のITシステムの頑強なセキュリティーの壁が破られ、高度なサイバー攻撃を受けた」と述べた。同機関の技術陣が、攻撃による被害を食い止めるために主要なシステムを停止したという。

 既にウェブサイトは復旧しているが、IMOは再発防止に向けてセキュリティーシステムを強化する方針。

 今回の攻撃は、2020年に入って世界の企業や組織で被害が増加しているサイバー攻撃の最新例。9月下旬には、仏海運大手CMA CGMが攻撃され、マルウェア(不正ソフト)の感染で予約と電子通信ネットワークが破壊された。