Tuesday, November 10, 2020 9:07 AM

ビステオン、EV電池の無線管理技術を開発

 ビステオン(Visteon、ミシガン州)は、電気自動車(EV)開発で提携するGMなどと協力して、量産を想定したEV用バッテリーのワイヤレス管理システム(wBMS)を開発した。

 ビステオンによると、同システムを最初に装備する自動車メーカーはGMで、GMが独自開発した次世代バッテリーシステム「アルティアム(Ultium)」を搭載するすべてのEVモデルに標準搭載する予定。

 ビステオンのサチン・ラワンデ社長兼CEOは「当社の無線BMSは、従来のバッテリーパックに見られるワイヤーハーネス(電線類)を排除し、EVに確実で安全かつ堅牢なバッテリーシステムをもたらす解決策を提供する」と話している。

 GMは、wBMSを搭載することで「アルティアム」を搭載したEVをより早く市場に投入できると期待している。特定の通信システムの開発や、車両ごとの複雑な配線設計に時間を取られなくて済むためだ。GMは大型トラックや高性能車を含むさまざまなブランドや車両セグメントで「アルティアム」を採用する方針。

 wBMSは、バッテリーパック内の化学的バランスを保ちながら最適な電池性能を引き出すことを助ける。バッテリーパックの健全性をその場で検査し、必要に応じてモジュールやセンサーのネットワークを調整することもでき、車の耐用年数を通じてバッテリーの健全性維持に貢献する。

https://www.visteon.com/newsroom/visteon-announces-first-production-intent-wireless-battery-management-technology/