Thursday, December 03, 2020 9:10 AM

ウェイモ、自動運転システムの検証作業を拡大

 アルファベットの自動運転車(AV)開発部門ウェイモは、さまざまな環境における自動運転技術の運用に向けて準備を整えており、近く2つの専用試験場で新しいテストを開始する。

 オートモーティブ・ニュースによると、1つはオハイオ州イーストリバティーの交通研究センター(TRC)との提携で、密集した都市部での運転をモデル化した場所でエッジケース(極端な運転局面)をテストするための環境を確立する。

 TRCは米最大の独立した試験施設で、4500エーカーの施設内にウェイモの仕様に合わせた専用の試験場を造り、ウェイモはそこで「公道では決して出会わないかもしれない試練」をテストする。TRC内のウェイモの使用部分にはトラックの試験スペースもある。

 物理的なインフラの維持はTRCが担当し、ウェイモはテスト計画を開発する。

 ウェイモはまた、大型トラックの部品をテストするため、カリフォルニア州メンローパークにテストコースを確保した。ここには試験用スペースのほか、トラック専門のエンジニア、製品、および運用担当の従業員の増加に対応する1万3000平方フィートの施設もある。

 ウェイモはすでに、カリフォルニア州マーセドの北に位置する旧キャッスル空軍基地で閉鎖コースのテスト施設を運営し、そこでは数十台の自動運転版「クライスラー・パシフィカ」ミニバンが市街地を再現した113エーカーの区画を走り回っているが、メンローパークの施設は、同社の第5世代運転システムの機能をさらに深く検証するのに役立つ。

 最新システムは「ジャガーI-PACE」に搭載され、同社のフェニックス拠点周辺の公道のほか、カリフォルニア州マウンテンビューの本社近くやサンフランシスコで試験が行われている。

https://www.autonews.com/mobility-report/waymos-self-driving-systems-will-be-vetted-two-proving-grounds