Thursday, October 13, 2016 5:42 PM

核禁止決議案を正式提出 17年の交渉時期を明記

 「核兵器禁止条約」制定を目指すオーストリアなど非核保有国は13日、国連総会第1委員会(軍縮)に、2017年の条約制定交渉開始に向けた決議案を正式に提出した。先月末に各国に配布された素案からさらに踏み込み、交渉時期を17年3月、6〜7月の2回と具体的に明記した。

 第1委の採決は今月末から来月初めに行われる見通し。唯一の被爆国として「核兵器なき世界」を目指しながら米国の核抑止力に依存する日本は、決議案への賛否で難しい判断を迫られそうだ。

 共同通信が入手した決議案は、17年3月27〜31日と6月15日〜7月7日にニューヨークで会議を開き、廃絶に向け核兵器を禁止する法的文書の制定交渉に入るよう求めている。会議は多数決で採択する国連総会の規則で行うとし、非政府組織(NGO)など市民社会の参加も必要だとした。(共同)